小児の検査①視力検査編~お子さんの特徴を見つける~
2019.05.27更新
4月に学校検診が行われ、4月下旬から学校用紙を持参したお子さんの受診が増えてきました。
大半が裸眼・メガネの視力低下の指摘です。
視力検査をしていると、お子さんの視力検査の特徴が見えてきます。
1.一番多いのは「目を細めてみる」です。目を細めることでピントが一時的に合いやすくなります。
しかし、正しい視力の測定法ではないため、お子さんの状況を見ながら検査を進めていきます。
A判定だったけど、実際にはB~Cのラインだったりするケースも少なくありません。
2.視力検査では、お子さんの顔・頭の動きにも注意します。
検査中、顔を横に向ける・あごを上げたり下げたりする・頭を傾ける場合がみられます。
片目ずつの視力の差がある場合(不同視といいます)や、乱視が強い場合、斜視がある場合などに見られる傾向です。
このような特徴も検査中にある場合は、注意して観察します。状態によっては追加で検査をしていきます。
3.視力検査ではさらに、まばたきをしているかも確認しています。
視力検査中、まばたきをほとんどしないお子さんも多いです。
まばたきを入れることで、焦点が合いやすくなる・目の乾きを防ぐ効果があります。
一生懸命検査をしていると、まばたきをしないことで見にくくなるケースもあります。
この場合は、まばたきを促して検査を進めていきます。
視力検査では、上記に挙げた点を確認しています。
視力の値だけでは見えてこない、お子さんの特徴がよくわかります。
また、家庭でのお子さんの見る姿勢やクセがないかをご家族の方に確認させていただきます。
検査当日、緊張している・疲れている・気分が乗らないなど、お子さんの状態でも視力は左右されます。
上手に測定できない場合は、休憩を入れたり・お話をしながら検査を進めていきます。
場合によっては、順番が前後する・待ち時間が長くなる・日を改めることがありますが、ご理解・ご協力をお願いします。
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